◆成長性とは◆

成長性分析とは、企業が将来発展する見込みがあるのか、あるいは衰退するのかを見極めるために用いる分析です。 成長性分析では、売上高や資本を前期と当期の比較をすることによって企業がどのくらい成長したのかを測ります。





◇会社の成長◇

会社の成長は、さまざまな過程を経て成し遂げられます。
それは、@設立期→A成長期→B成熟期→C衰退期といった過程となります。
これを植物を使って説明すると、種→発芽から成長→開花→枯れるというのと同じことです。

図で表現するとこのようになります。




会社は
@会社設立
A事業が次第に拡大していき成長していく成長期
B利益を順調に生み出せるようになった成熟期
C何らかの原因で売上が減少してしまう衰退期

@〜Cを経て成長していくのです。


しかし、ここで説明した衰退期を会社が迎えたとしても、成長期・成熟期へと元に戻る可能性もあります。
これは、枯れかけの植物に水や肥料を与えることでまた生き生きと美しい花を咲かせることと同じです。




◇成長性分析における注意点◇

成長性分析を行う上で重要な点は前期との比較をしているというところです。
前期との比較をしているということを忘れ、単年度(当期)の数値だけに焦点を当てて業績の良し悪しを決めつけ分析してしまうと次のようなことが起こります。


・前期がとても悪かった場合、当期が例年並みであったとしても当期が大幅に成長したことになります。




・前期がとても好調だった場合、当期が例年並みであったとしても衰退したことになります。



これらの場合、増加や減少が単なる一過性のものである可能性があるので注意しなければなりません。
したがって、分析をするときは複数の年度の変化を見た上で行う必要があるといえます。

またその分析対象となる企業の成長傾向を知るためには5期程度の長期間の推移を見極めたうえで分析をするのが良いとされています。





◇グラフの判断◇

成長性分析のグラフの判断の仕方を説明します。
ここで会社Aの売上高増加率を例に挙げてみます。




この図では、2007年から2008年にかけてグラフが下降しています。
これを見た場合、会社Aは衰退しているものだと思い込んでしまうかもしれません。
しかし、2007年から2008年にかけてグラフは下降していますが、グラフエリアの2008年の数値を見ると12.70でありプラスの数値を記録しています。

このことからわかるように、成長性分析とは前期比何%増加しているのかを知るためのものなので決してグラフが下降しているからといって衰退していると判断しないで下さい。数値を見た上で成長か衰退かを見極めて下さい。

要するに数値が、プラス→成長マイナス→衰退と判断して下さい。