為替とは


為替とは、現金以外の信用手段(手形、小切手、銀行振込等)を使って決済する方法 のことを言います。
現金を直接送付する場合のリスクを避けるために用いられます。  





内国為替と外国為替


為替は内国為替外国為替に分けられます。

・内国為替とは、債権者や債務者が国内にいる場合の決算方法のことをいい、 おもに金融機関同士の決済を行うための仕組みです。

・外国為替とは、異なる通貨を使用する、国際間の取引を決算する方法をいいます。
さらに、通常の外国為替の取引における外貨との交換比率為替レートといい、 経済状勢によって相対的に変動します。

この外国為替が売買される場を外国為替市場といい、為替銀行が中心となり、顧客の求めに応じて 対外決済を引き受けると同時に貿易業者に対して金融を行います。





円高と円安


円高とは、外貨に比べて円の価値が上がること をいいます。
円高になると、海外からの原材料や食料品、石油などの輸入品が値下がりするので、物価が下がります。
しかし、輸出するときには円が高いために買ってもらいにくくなるため、利益が減少します。
また、海外で製造を行っていると、海外での利益を円に戻す時に目減りします。

円安とは、外貨に比べて円の価値が下がること をいいます。
円安になると、海外からの原材料や食料品、石油などの輸入品が値上がりし、物価が上昇します。
  しかし、輸出するときには円が割安なので買ってもらいやすくなり、利益が増大します。 また、海外での利益を円に戻す時に利益が増加します。





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過去10年の変動・考察


・2004年以降から2007年にかけて日本円は米ドルに対し、円安になりました。
ゼロ金利政策により、円キャリートレードの傾向が円売りを加速させた結果、 2007年7月には数年ぶりに1ドル124円台を記録しました。
・2008年9月15日に米証券会社リーマンブラザースが経営破綻し、金融不安が世界中に行き渡り、 多くの資金が撤退。そのため、リーマンショックと呼ばれる歴史的な大暴落が起きました。
このリーマンショックにより外国人投資家はリスクの少ない円に目をつけ円買いが進行しました。
円が大量に買われた結果、大幅な円高傾向となりました。





今期の変動・考察


●2011年3月
2011年3月16日の円相場は3月11日に起きた東日本大震災の影響で急上昇しました。
・理由として、震災により保険会社は保険金確保のため、運用していた外貨を日本円に戻す必要があり、 円買いをします。
それを予想した、投資家たちが投機的に円を買ったために急激な円高になったと予想されます。

●2011年7月
長期的円高が続いており、円相場は76円台まで上がりました。
・国際通貨として取引量の多い円、ユーロ、ドルの中でユーロとドルはそれぞれ債務問題、 米連邦債務の上限引き上げの否決による信用不安を受けているため、 消去法で円が買われているからです。

●2011年10月
2010年9月から10月にかけて円安へと転じた。
日本政府による介入で一時、円安となったが、外部要因に起因する円高は 日本独自の介入ではそれほど効果は期待できずにいました。
  
●2012年1月
2012年1月、円高は再び加速しました。
・これは、日本政府の行った数回に及ぶ為替介入(円売りドル買い)がいずれも短期的な結果しか出せず、 再び円高傾向に戻ってしまうという状態になったからだと考えられます。
  
●2012年3月
大幅な円安が続き、2月末、7ヶ月ぶりに80円台まで円安は進みました。
・これは金融緩和により安全資産である円からリスク資産にマネーがシフトしたことが大きな理由と見られています。
また、日本の貿易・経常収支減少などを懸念され、国内外で円から外貨へ流れている のが原因だと考えられます。