主な航空機トラブル&事故

 

ANA(全日本空輸株式会社)

2005/11/6 左エンジン停止で新千歳空港に緊急着陸
 関西空港発女満別行き全日空ボーイング737が太平洋上空1万1000mを飛行中、エンジンの回転数を知らせる警報ランプが点灯、左側エンジンが停止しているのを確認したため、新千歳空港に着陸した。乗員乗客122人にケガはなく、乗客は代替便で女満別空港に向かった。
   
2005/9/29 機内の気圧低下で緊急着陸
 大分空港発羽田空港行き全日空198便エアバスA321が機内の気圧を保つ装置(与圧装置)の異常を示す表示が出て、実際に気圧が下がった。機長が客室内に酸素マスクを出し、高度約2500mまで緊急効降下させた。その後、除々に高度を下げ羽田空港に緊急着陸した。けが人はいなかったが、1人が胸の痛みを訴え病院で診察を受けたが、異常はなかった。

2005/9/28 左エンジン不調で羽田空港に緊急着陸
  羽田空港発福岡空港行き全日空243便ボーイング777左側エンジンのオイルがなくなったことを示す表示が出たため上空で同エンジンを停止して引き返し、約30分後に羽田空港に緊急着陸した。乗員乗客380人にケガはなかった。

2005/6/23 飛行機離陸後、右主翼前縁フラップが格納できなくなり、引き返す
 成田国際空港発イギリス・ロンドン行き全日空201便ボーイング747-400が日本海上空高度約7,900mを飛行中に起こった。乗員乗客236名は全員無事で、乗客は代替機で午後5時過ぎに再出発した。



2005/6/23 全日空雫石上空衝突事故
 1971年7月30日に千歳空港から羽田空港に向かう途中の全日空ボーイング 727型機が岩手県雫石上空で自衛隊機と空中衝突した。死亡者は162名。



JAL(日本航空)
国内線

2005/11/2 左エンジン異常で大阪空港に緊急着陸
 鹿児島空港発羽田空港行き日航1870便ボーイング777が飛行中、左エンジンの油圧系統の異常を示す表示が出たため、エンジンを止め、約15分後、大阪空港に緊急着陸した。乗員乗客180人にケガはなかった。

2005/8/30 飛行中に異常を示す計器表示があり、
目的地を変更
 羽田空港発山口宇部空港行き日航1641便MD90が名古屋市上空あたりを飛行中に昇降蛇(*ショウコウダ…航空機の水平尾翼の後縁にあって、上下に回転できる部分のこと)の異常を示す計器表示があり、同機は目的地を大阪空港に変更、約20分後に着陸した。しかし、これは国土交通省大阪空港事務所によると、昇降蛇に異常はなく、計器の誤作動とみられている。乗員乗客74人にケガはなかった。


2005/8/30 日本航空ジャンボ機御巣鷹山墜落事故
 1985年8月12日に羽田空港から大阪国際空港に向かった日本航空第123便 ボーイング747SR機が午後7時前、御巣鷹山に墜落した。死亡者は520名。


国際線

2005/9/3 計器トラブルで成田空港に引き返し
 成田空港発中国・広州行き日航603便がエンジンの回転数を示す計器が異常値を表示するトラブルがあり、同機は成田空港に引き返した。乗客にケガはなかった。

2005/8/30 警告灯点灯で離陸を中止
 福岡空港発ホノルル行き日航ウェイズ58便DC10が福岡空港の滑走路を走行中、機体の不具合を示す警告灯が点灯したため、離陸を中止した。しかし、点検で異常は見つからず、同機は最初の出発から2時間後に離陸したが再び同じ警告灯が点灯したため、目的地を変更し関西空港に着陸した。乗員乗客にケガはなかった。

2005/8/12 離陸直後にエンジン付近から炎が噴射、福岡空港に引き引き返す
 福岡空港発ホノルル行き日航ウェイズ58便DC10が離陸直後、上空約150mで左翼エンジンにある1番エンジンのタービンブレードと呼ばれる部品が破損した。同機は約900mまで上昇して燃料を捨て、福岡空港に引き返した。部品多数が空港近くの福岡市東区の住宅街に落下した。福岡県警東署によると110番が相次ぎ、約3p四方の多数の金属片が、子どもたちがサッカーをしていたグラウンド近くに落下したり、車のフロントガラスにヒビが入る被害があった。同警察署によると、ケガ人の情報は寄せられていない。

2005/8/11 警告灯点灯で離陸を中止
 シンガポール発成田空港日航710便が成田空港に到着して点検中に機体中央下部にあるエアコン用の部品などを点検するためのグラスファイバー製のドア(縦:約2m、横:約40p、厚さ:約2p)がなくなっていることがわかった。乗員乗客114人にケガはなかった。また、成田空港では、同機の直後に同じ滑走路に到着した大韓航空の貨物便のタイヤがパンクし、点検で滑走路路上から複数の金属片が見つかった。同空港はこのトラブルで計約15分間、滑走路を閉鎖した。



一連の航空機トラブルについて

 ここ最近の航空機トラブルを調べてみると、人の命を預かっている仕事なのにも関わらず数多く目立つ。航空機事故に遭遇するのは統計的に見ればごくわずかだが、航空機トラブルはあまりにも多すぎると思う。この1つ1つが事故に繋がるかも知れないと考えると不安を抱かざるを得ない。ある専門家によると、航空機事故に遭遇する確立は438年に1度だと聞いたことがあるが、これは滅多にないではすまされないと思う。実際に事故はあまりにも悲惨なものだ。なので、少しでもこのような事故につながる航空機トラブルも減って欲しいと願うばかりだ